グローバル教育は大人が提供すべき最優先事項だ。

カナダの2週間留学

エベレストでは初めて、海外へ生徒を連れて2週間のサマーキャンプを実施した。
キャンプ先は、カナダのバンクーバー。UBCというカナダの3本の指に入る大学での
英語レッスンとアクティビティ。
各国から生徒が集まってくるのは知っていたが、10か国ほど集まっていた。
ドイツ、ブラジル、トルコ、メキシコ、中国、韓国、台湾、クウェート、エジプト、日本。
そこから得られた体験を共有したい。


伝えたい事 要約
----------------------------------------------------------
カナダ2週間留学での成果


■生徒の一番の学び
自分に自信がついたこと。
同世代の友人が各国でできたこと。


■各国トップ学生の学び方
好きな動画、音声、漫画の一文をピックアップ


■塾が得た成果
①他国のトップ生徒との差を実感できた。
②今のトレーニングに足りないものが見えたこと・
③カナダで得たカナダのみで販売している教科書を5万円分購入。
-----------------------------------------------------------

■生徒の一番の学び

ー自分の英語が通用したことの実感(これまでの努力が実を結ぶ)

いきなりだが、2週間の留学の終わりに、
生徒に聞いてみた。
来てよかったか、それはなぜか。

「来てよかったです。自身がつきました!」
どこで自信がついたのか?
うちの生徒は中学生だが、別で来ていた高校生の子に
頼られて、代わりにマックで注文をしたという。
年上の先輩たちが自分を頼ってくるという体験をして、
自信がついたようだ。

「来てよかったです。友達がたくさんできました!」
Lineでつながっているグループで会話をしている様子を
見せてくれた。


ー今後も英語を使う理由ができた(これからの英語学習の動機)

これまで、先生⇔生徒という対話から、
生徒⇔生徒という対話へ移行したということがポイント。
相手も完璧でない英語を話すというところから
さほど恥ずかしくなく英語をどんどん試せたことが
良かった点だ。
遊びながら自然に英語を覚えていっている。

そして、プラスなのは英語で継続的に会話をする相手が
できたことだ。
これは先生なら費用がかかるが、友達ならタダだ。
相手のことに興味があるので、相手が使っている英語で
わからないことがあれば自分で調べる動機になる。

これからの英語学習に身が入るだろう。

 


■各国の生徒の学び方

各国の生徒にインタビューすることができた。
彼らの英語力はうちの生徒の誰よりもすぐれていた。
これまで何をしてきたか純粋に聞いてみた。

Youtubeで英語の歌をひたすら聞いて歌う。(ブラジル高校1年生)
とにかく歌が好き。アーティストが好き。

・英語のドラマを見て、言いたいフレーズをピックアップしてノートに取る。
状況がドラマで分かるので、どう使うかを想定し、自分で何度も発音練習をする。(メキシコ人中学生)
彼女の学校は文法中心で特別なことはしていない。

・1日3時間英語だけのレッスンに毎日3年通わされた。きつかったが
今思うとよかったと思う。(ウクライナ人中学生)
学校は大したことをやっていない。

・ブリティッシュスクールに通っている。(クウェート人小学生)

アメリカンスクールに通っている。(日本人小学生)

・学校の英語レッスンがひどいので、Youtubeでドラマをみて、
漫画が大好きで英語に翻訳されている漫画をひたすら読んだ。(クウェート人 中学3年生)


学校は何もしてくれないので、自分で学んだという学生がちらほらいたことに驚いた。
Youtubeなどで英語のレッスンを見て、基礎を学びつつ、自分の好きなことで
モチベーションを維持していた。
やらされているというよりも、理解したいのでというポジティブな回答が多かった。

 

■塾が得た成果

ー各国のトップ生徒を見れたこと

あの年齢でここまで話せるんだという衝撃。
それは生徒自身も感じたことだろう。
授業のレベルも高い。
特に面白かったのは、1つのニュース記事を
各国がどのように伝えたかという授業だ。
それぞれの文化的、歴史的背景があって、
そういう伝え方をしている。
1つのメディアに騙されるな。
自分で解を見つけよというメッセージが示されていた。
これが本物のグローバル人材へ繋げる授業だ。
そう実感できた。

 

ー今のトレーニングで足りていない点
それはコントロール不可の環境では会話が成立しないということ。

Uncontrolable situation
コントロールできない状況下というのは、
準備無しでいきなり会話をしてパッとこたえられるかということだ。

それはある程度聞けないとならないし、
自分の考えを持っていないと成り立たない。

日本の学生の場合、学校ではプレゼンテーション型の授業が多いため、
指されたら答えるという環境が多い。
よって、いきなり話して答えることがない。
だから何も答えられない。
しかし、海外の場合は常に自分の考えを伝えている環境に置かれている。
だから、物おじせずにすぐに対応できるということが垣間見れた。

 

ーカナダでしか手に入らない教科書があった。
帰国してわかったことだが、日本では手に入らない。
理由はわからないが版元が日本で販売することを良しとしていなかった。
合計5万円分の教科書を買ってきたが、追加購入したい場合は、
空輸費4,000円をかけてAmazonカナダでしか購入できないことが分かった。

 

 


■2週間留学を付き添った感想

ーかけがえのない体験
生徒たちを見ていて、自分もこんな体験を若いときにできていたらなと羨ましく思えた。
各国の友人ができ、2週間という短い滞在ながらも、
次、会えるのは何年後だろうかと最後はみんな泣いていた。

国や文化、政治的背景などお構いなしだ。

話すとわかる。

ドイツ、ブラジル、トルコ、メキシコ、中国、韓国、台湾、クウェート、エジプト、日本
国境など全くない。
同じ釜の飯を食い、授業やアクティビティを通じて、
心通わせていった。

こういう子たちをもっとたくさん増やすことで、
戦争はなくなっていくのではと思いめぐらせた。
直接話をして、お互いを知るということ。

このようなグローバル教育は大人が提供すべき最優先事項だ。

 

バイリンガルの赤ちゃんは、モノリンガル(1言語)の赤ちゃんよりも、学習スピードが速かった!

いつから英語を学ばせたらいいですかね?という疑問をもつ親御さんは多いと思います。日本語もしっかり学びきれていないのに、幼児のころから英語を学ばせて良いのだろうか?どっちも中途半端になりそうなどという心配もあり、よく議論になっています。

2016年4月シンガポール国際大学の心理学者たちの研究が発表され、英語と中国語を同時に学んでいる赤ちゃんの方が、中国語だけで学んでいる赤ちゃんよりも、学習スピードが速いことが、新たに発見されました。

シンガポールにおいて、英語と中国語は公用語として最も使われている言語です。しかし文章の構成や、言語の音がまるで違うために、学習過程において衝突が起こるのではという考え方がありました。

実験は、12ヶ月~13ヶ月の、72人の赤ちゃんで行われ、新しい単語を学んでいく過程で行われました。英語と中国語で学んできたグループは、中国語の独特の音に早い段階で反応するようになりますが、中国語のみのグループは6か月経過してもその音を習得することができませんでした。

結果、2つの言語を同時に学習し始めた赤ちゃん群の方が、両言語におけるルールを学ぶことが速いという結果になりました。
この実験により、バイリンガルで育ってしまうと、学習スピードが遅くなるというこれまでの仮説を打ち崩すこととなりました。

そして、英語と中国語を同時に学んだ赤ちゃんたちは、話はしませんが、12ヶ月~13ヶ月の時点ですでに、言語学習におけるベースが身についているということです。

 

これは他言語でも当てはまると考えられるため、日本語と英語を早期に学んでいくことを後押しする実験結果ですね。

 

 

Frontiers | Limits on Monolingualism? A Comparison of Monolingual and Bilingual Infants’ Abilities to Integrate Lexical Tone in Novel Word Learning | Language Sciences

英語と中国語を話せたら、ビジネスチャンスは格段に増える。

 

f:id:everestenglish:20160624120125p:plain

2015年の末に、ネットで使われている言語のツートップを見ても、二つの言語を扱えるだけで、得られる情報量とサービスの提供先がドカンと増えるのは優にに想像できる。言語はあくまでもツールだが、言語を知ることで相手をより理解できるということもあって、これからのビジネスシーンにおいて、ベースとしておさえておくことができたら強い。

 

 

www.internetworldstats.com

ぽろっとでちゃった!(How do you say it in English?)

生徒が学校の授業中に、先生に英語で聞いた。

How do you say it in English?

無意識に出ちゃったということらしいが

それが目指していた形だよー。

それでいいんだよ。

 

そのまま、話していこう!

 

その学校は帰国子女も結構多いらしく、

帰国じゃないのに、調子に乗るな的な

空気が流れるので、

その生徒はヤバ!って思ったらしい。

 

なんて残念な話だ。

 

 

調子に乗ってる!って思われてもいい!

自分がどうありたいか。

自分らしくいこう。

 

 

部活動が忙しすぎて英語塾辞めます!

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要約

-----------------------------------------------------------------------------------

①生徒が部活動の忙しさを理由に英語塾をやめた。

②筆者は何に時間を使うことが生徒にとってベストなのか疑問を抱いた。

③自分の軸を確認したうえでそこに時間を投資することが大切。

④これからは、自発的に行動し自分の生き方を個々が追及していく時代。でなければ、能力の高い他国の生徒たちに負けていく。

⑤英語塾エベレストでのやるべきことを明確化。

-----------------------------------------------------------------------------------

生徒が一人辞めた。

理由は部活動が忙しすぎるためで、

朝練からはじまり、夕方から夜、

週末も両日、そして夏休みもほぼ休みなしという状況だからだそう。

しかし、部活動にそれほどまでに時間を費やすことが

13歳の彼の将来にとって本当にベストな選択なのだろうか。

 親は言う。学校に何しに行ってるって、部活をしに行ってるようなものです。と。

 

 

自分の過去を振り返ってみて思う。

学生時代の時間の使い方は果たして良かったのか、

もっと違う使い方があってもよかったのではないか。

学生の時に何か一つでも没頭できていたらなと

 

中学や高校生の時に自分の人生、生き方に、

積極性をもって取り組めていたら、これまで迷いに費やしてきた時間も

より有意義に使えていたのかもしれないと思ったりするのである。

 

何がまずかったのか振り返りつつ、

どうすればよかったのか、

もしくは何があれば助けになったのか考えてみたい。

そうすることで無駄な迷いの時間が削減され、

より自分らしい生き方を生き抜く時間を創れると考えている。

 

【間違いその①】勉強する目的も考えずにただ勉強した(方針なし。)

人との勝負で負けることが嫌いだった自分は、とにかく中学でテスト勉強はたくさんやった。ある意味見栄っ張りな部分があったのだと思う。とにかく学年で5位以内には必ず入ってやる!といつも意気込んでいた。テストでいい点数を取れば、周りからよく思われる。そしておれはできる!といった妙なプライドもあって、できる自分が誇らしかった。

 しかし、その勉強を何のためにやっているのか、そこに解はなかった。

ただ、やみくもに大切なことだと教えられたので、それを学んだだけ。勉強する目的など考えたことなどなかった。

 

【間違いその②】膨大な時間を取られる部活動(時間の搾取。)

部活はサッカー部。運動が得意だったので、1年からレギュラー、でも大会ではいつも1回戦負けという弱小チーム。弱小チームだが、授業が終われば、すぐに部活。土日も部活である程度の時間はとられる。それは夏休みでも同じこと。

サッカーは大好きなスポーツだったが、

朝練、

授業後の練習、

週末の練習、

週末の対外試合、

春・夏・冬休み中の練習、と

部活に使う時間はあまりにも膨大だった。

練習をして、その先に何を得たいかを考えないまま

ただただ、言われた練習を全力で毎日こなすだけだった。

 

【間違いその③】意志のない進路決定をした。(方向性の間違い。)

それは、高校進学の進路。

本当はサッカーがしたい、男女共学の学区外の学校へいって、

文武両道の学校に行きたかった。

ただ、そこは学区外ということで、諦め、

生半可に勉強ができたことで、

学区内で一番成績が良い学校だからという理由のみで地元の高校に進学した。

とにかく大学が何をするところなのかすら、よくわからないまま、

大学入学を最優先にした進路決定をした。

あまりに田舎なのと、家からあまり遠いところへ出かけない家族だったため、

大学を見たことがなく、その存在と意義を教えてくれる大人はいなかった。

 

 

まとめると、

①目的がないままに

大人に言われたことや

周りがそうするからという流れに

身を任せて、

自分では自分の生き方を中学時代に

一切何も考えてこなかったこと。

そして、それ自体を考えるきっかけすらなかったことだ。(個人の問題)

 

②ましてや、自分が何に興味があって、

将来どんな道(仕事)を歩みたいのか。

それ以前に、どんな道が世の中にあるのか、

その仕事(プロ)につくためには、

どういうステップを先人は踏んでいったのか、

そんなことを教えてくれる大人はいなかった。(周囲の問題)

 

環境的にも限界があった。

親は大学を出ていない。

地元は人口8000人のど田舎で、

図書館の蔵書は古く、情報量が少ない。

外に出かけることもしないので、

街にあふれている情報も入ってこない。

インターネットがスタートしたころだったが、

パソコンはどこにもない。

というような状況だった。

 圧倒的に情報が足りていなかったのだ。

 

高校2年生ぐらいまでほとんど何も考えずに過ごしてきたことになる。

とてももったいないことだ。

 

では、過去の失敗を嘆いているだけではなく、

そこからの学びをどう生かすか、同じような目に合わないように、

どうすべきだろうか。考えてみた。

 

【こうだったらよかったなその①】自分が何者かに気づけるよう、色んな人生の選択肢を見たかった。

中学の時には、とりあえず勉強をして良い成績をとることで良しとされていた。

ただし、それが何に繋がっていくのかを熟考したことはなく、大人も特には教えてくれなかった。

勉強で得点を取れるのは、物覚えが良く、準備(事前の段取り)ができれば点数は取れる。

測られているのは、記憶力だ。

様々な可能性を持つ子供を、その1つの物差しだけで、一律に図ろうとすることは、逆に子供のあらゆる他の可能性の芽を摘んてしまうことになるだろうと懸念している。

だから、5教科の授業内容の理解度を確認するテストで生徒を評価して順位付けすることはとても偏った教育だと感じている。

社会において必要な能力は様々だ。

チームをリードできる統率力だったり、アイディアをまとめる企画力、部署をまたいでの調整力など、詰込み学習で得られるものとは、違った能力の方が実は大事だったりする。

一人一人の興味・関心を生徒個人が見出すことのできるよう、様々なアクティビティを提供し、きっかけをつくってあげることで、自分自身に気づいていく。ゴール設定ができるのだ。

ぼんやりでもゴール設定ができたら、そのゴールに向かうために、どんなステップがあるかを、参考情報として提供してあげる。(こういう段階を踏んだ人がいましたよと)

それが一つの教育の在り方なのではないだろうか。

 

 

【こうだったらよかったなその②】プロの生の話を直接聞きたかったな。

上記に重なる部分があるが、これも選択肢を見せるということの一つに繋がっていくのだと思う。ただ誰が伝えるかがここでは肝。

今はテレビでプロフェッショナルという番組がやっていて、プロとしてのいろんな生き方を見せてくれるが、私が学生の時にはそういった情報はなかった。多種多様な職業の人で、トップを走っている方の話を聞く機会など一切なかった。

超一流でなくてもよい。その道で飯を食っている人の言葉には、生々しい言霊が宿っているはずだと、思っている。

一言が重い。

本を何冊も読むことも大切だが、一人の先輩から対面でもらう言葉が自分にとってはとても大きかった。

その人でなければ語れないメッセージといったものだ。

なのでそのような色んなプロフェッショナルの生き様を体感できる場があったらよかったなと思う。

それが自分の生き方を考えるきっかけになるかもしれないからだ。

 

【こうだったらよかったなその③】実際にその仕事を体験する場があったらな。

興味があっても、やってみたら違っていた。

実際には、自分は細かいことが得意なんだ。

などと、想像と現実が違っていることはしょっちゅうあるだろう。

ただし、それは確かめることができればの話。

子供ができたら連れていきたいが、キッザニアはまさに最高の実体験の場の例だと思う。

ああいったものをより具体的に、体験できたらよいと思う。

 

自分は何でそれができたかというと、1つ目の会社での経験だ。

いろんな役割をやらせてもらえたことが幸運だった。

デザイナーで入社したものの、ポジションがなくなり、

マーケティングからスタートした。

その後、デザイナーに戻り、パッケージなどのデザインをやった。

次にチームリーダー。ここではお金の流れを学び、チームとしての赤字を脱却する成功体験を得た。

といった形で、最終的にはマーケティングのキャリアを築いていくことになるが、

それは色々と一定期間試せたから、決断できたことだなと実感している。

たから、自分のどんな能力を使って、社会に貢献していけるかを検証していけたらそれはとても有意義な時間になるのだと思う。

 

【まとめ】

つまりは、

①色んな選択肢を見せて、自分の生き方を見つけること

②その道のプロの話を直接聞いて自分の生きざまを想像すること、進むべき道のりを確認すること。

③実際に体験してみること

 

この3つを中高生の時代にでできていれば、

そこにいち早く時間を投資できて、

経験を高めることができる。

仮に道が違ったとしても、

軌道修正も若い分早めにできるから、リスクが低い。

そんな形で、より自分らしい生き方を模索し、確認できるのではないか、

とそう思っている。

 

何に時間を投資するかを見定めること

そして、見定めたら徹底的にやってみること

それがこれから個人としては必要なことで、

教育者はその手助けをすることが教育につながるのではと考えている。

 

【これからの人材合戦】

仕事上、海外の学生や若い海外の人と話をすることが多い。

特にアジア圏が多いが、感じるのは彼らの能力の高さだ。

仕事も熱心にやり、3か国語を話すのは当たり前。

コミュニケーション能力は高く、明確に自分の方向性を持っている。

正直、日本の大学生と比較すると、考え方が甘かったり、幼稚に感じてしまう。

このままでは確実に世界と差をつけられていく。そう実感している。

 

【これからのエベレスト】

エベレストは英語塾として、実践を意識した場として、

使える英語を生徒に提供したくて始めた。

そしてこれからは、更に一歩踏み込んで、月に1回でも、

何らかの形で学生に自分の将来を考えるきっかけを提供していければと思う。

自分の時間の使い方を、受け身ではなく積極的に意思決定していけるような場。

英語塾を確立させて、別で学校を建ててそこからやれればと思っていたが、

今目の前の生徒にその場を提供してもよいのではないかと思っている。

 

 

部活動が忙しすぎて英語塾辞めます!

f:id:everestenglish:20160615154327j:plain

 

要約

-----------------------------------------------------------------------------------

①生徒が部活動の忙しさを理由に英語塾をやめた。

②筆者は何に時間を使うことが生徒にとってベストなのか疑問を抱いた。

③自分の軸を確認したうえでそこに時間を投資することが大切。

④これからは、自発的に行動し自分の生き方を個々が追及していく時代。でなければ、能力の高い他国の生徒たちに負けていく。

⑤英語塾エベレストでのやるべきことを明確化。

-----------------------------------------------------------------------------------

生徒が一人辞めた。

理由は部活動が忙しすぎるためで、

朝練からはじまり、夕方から夜、

週末も両日、そして夏休みもほぼ休みなしという状況だからだそう。

しかし、部活動にそれほどまでに時間を費やすことが

13歳の彼の将来にとって本当にベストな選択なのだろうか。

 親は言う。学校に何しに行ってるって、部活をしに行ってるようなものです。と。

 

 

自分の過去を振り返ってみて思う。

学生時代の時間の使い方は果たして良かったのか、

もっと違う使い方があってもよかったのではないか。

学生の時に何か一つでも没頭できていたらなと

 

中学や高校生の時に自分の人生、生き方に、

積極性をもって取り組めていたら、これまで迷いに費やしてきた時間も

より有意義に使えていたのかもしれないと思ったりするのである。

 

何がまずかったのか振り返りつつ、

どうすればよかったのか、

もしくは何があれば助けになったのか考えてみたい。

そうすることで無駄な迷いの時間が削減され、

より自分らしい生き方を生き抜く時間を創れると考えている。

 

【間違いその①】勉強する目的も考えずにただ勉強した(方針なし。)

人との勝負で負けることが嫌いだった自分は、とにかく中学でテスト勉強はたくさんやった。ある意味見栄っ張りな部分があったのだと思う。とにかく学年で5位以内には必ず入ってやる!といつも意気込んでいた。テストでいい点数を取れば、周りからよく思われる。そしておれはできる!といった妙なプライドもあって、できる自分が誇らしかった。

 しかし、その勉強を何のためにやっているのか、そこに解はなかった。

ただ、やみくもに大切なことだと教えられたので、それを学んだだけ。勉強する目的など考えたことなどなかった。

 

【間違いその②】膨大な時間を取られる部活動(時間の搾取。)

部活はサッカー部。運動が得意だったので、1年からレギュラー、でも大会ではいつも1回戦負けという弱小チーム。弱小チームだが、授業が終われば、すぐに部活。土日も部活である程度の時間はとられる。それは夏休みでも同じこと。

サッカーは大好きなスポーツだったが、

朝練、

授業後の練習、

週末の練習、

週末の対外試合、

春・夏・冬休み中の練習、と

部活に使う時間はあまりにも膨大だった。

練習をして、その先に何を得たいかを考えないまま

ただただ、言われた練習を全力で毎日こなすだけだった。

 

【間違いその③】意志のない進路決定をした。(方向性の間違い。)

それは、高校進学の進路。

本当はサッカーがしたい、男女共学の学区外の学校へいって、

文武両道の学校に行きたかった。

ただ、そこは学区外ということで、諦め、

生半可に勉強ができたことで、

学区内で一番成績が良い学校だからという理由のみで地元の高校に進学した。

とにかく大学が何をするところなのかすら、よくわからないまま、

大学入学を最優先にした進路決定をした。

あまりに田舎なのと、家からあまり遠いところへ出かけない家族だったため、

大学を見たことがなく、その存在と意義を教えてくれる大人はいなかった。

 

 

まとめると、

①目的がないままに

大人に言われたことや

周りがそうするからという流れに

身を任せて、

自分では自分の生き方を中学時代に

一切何も考えてこなかったこと。

そして、それ自体を考えるきっかけすらなかったことだ。(個人の問題)

 

②ましてや、自分が何に興味があって、

将来どんな道(仕事)を歩みたいのか。

それ以前に、どんな道が世の中にあるのか、

その仕事(プロ)につくためには、

どういうステップを先人は踏んでいったのか、

そんなことを教えてくれる大人はいなかった。(周囲の問題)

 

環境的にも限界があった。

親は大学を出ていない。

地元は人口8000人のど田舎で、

図書館の蔵書は古く、情報量が少ない。

外に出かけることもしないので、

街にあふれている情報も入ってこない。

インターネットがスタートしたころだったが、

パソコンはどこにもない。

というような状況だった。

 圧倒的に情報が足りていなかったのだ。

 

高校2年生ぐらいまでほとんど何も考えずに過ごしてきたことになる。

とてももったいないことだ。

 

では、過去の失敗を嘆いているだけではなく、

そこからの学びをどう生かすか、同じような目に合わないように、

どうすべきだろうか。考えてみた。

 

【こうだったらよかったなその①】自分が何者かに気づけるよう、色んな人生の選択肢を見たかった。

中学の時には、とりあえず勉強をして良い成績をとることで良しとされていた。

ただし、それが何に繋がっていくのかを熟考したことはなく、大人も特には教えてくれなかった。

勉強で得点を取れるのは、物覚えが良く、準備(事前の段取り)ができれば点数は取れる。

測られているのは、記憶力だ。

様々な可能性を持つ子供を、その1つの物差しだけで、一律に図ろうとすることは、逆に子供のあらゆる他の可能性の芽を摘んてしまうことになるだろうと懸念している。

だから、5教科の授業内容の理解度を確認するテストで生徒を評価して順位付けすることはとても偏った教育だと感じている。

社会において必要な能力は様々だ。

チームをリードできる統率力だったり、アイディアをまとめる企画力、部署をまたいでの調整力など、詰込み学習で得られるものとは、違った能力の方が実は大事だったりする。

一人一人の興味・関心を生徒個人が見出すことのできるよう、様々なアクティビティを提供し、きっかけをつくってあげることで、自分自身に気づいていく。ゴール設定ができるのだ。

ぼんやりでもゴール設定ができたら、そのゴールに向かうために、どんなステップがあるかを、参考情報として提供してあげる。(こういう段階を踏んだ人がいましたよと)

それが一つの教育の在り方なのではないだろうか。

 

 

【こうだったらよかったなその②】プロの生の話を直接聞きたかったな。

上記に重なる部分があるが、これも選択肢を見せるということの一つに繋がっていくのだと思う。ただ誰が伝えるかがここでは肝。

今はテレビでプロフェッショナルという番組がやっていて、プロとしてのいろんな生き方を見せてくれるが、私が学生の時にはそういった情報はなかった。多種多様な職業の人で、トップを走っている方の話を聞く機会など一切なかった。

超一流でなくてもよい。その道で飯を食っている人の言葉には、生々しい言霊が宿っているはずだと、思っている。

一言が重い。

本を何冊も読むことも大切だが、一人の先輩から対面でもらう言葉が自分にとってはとても大きかった。

その人でなければ語れないメッセージといったものだ。

なのでそのような色んなプロフェッショナルの生き様を体感できる場があったらよかったなと思う。

それが自分の生き方を考えるきっかけになるかもしれないからだ。

 

【こうだったらよかったなその③】実際にその仕事を体験する場があったらな。

興味があっても、やってみたら違っていた。

実際には、自分は細かいことが得意なんだ。

などと、想像と現実が違っていることはしょっちゅうあるだろう。

ただし、それは確かめることができればの話。

子供ができたら連れていきたいが、キッザニアはまさに最高の実体験の場の例だと思う。

ああいったものをより具体的に、体験できたらよいと思う。

 

自分は何でそれができたかというと、1つ目の会社での経験だ。

いろんな役割をやらせてもらえたことが幸運だった。

デザイナーで入社したものの、ポジションがなくなり、

マーケティングからスタートした。

その後、デザイナーに戻り、パッケージなどのデザインをやった。

次にチームリーダー。ここではお金の流れを学び、チームとしての赤字を脱却する成功体験を得た。

といった形で、最終的にはマーケティングのキャリアを築いていくことになるが、

それは色々と一定期間試せたから、決断できたことだなと実感している。

たから、自分のどんな能力を使って、社会に貢献していけるかを検証していけたらそれはとても有意義な時間になるのだと思う。

 

【まとめ】

つまりは、

①色んな選択肢を見せて、自分の生き方を見つけること

②その道のプロの話を直接聞いて自分の生きざまを想像すること、進むべき道のりを確認すること。

③実際に体験してみること

 

この3つを中高生の時代にでできていれば、

そこにいち早く時間を投資できて、

経験を高めることができる。

仮に道が違ったとしても、

軌道修正も若い分早めにできるから、リスクが低い。

そんな形で、より自分らしい生き方を模索し、確認できるのではないか、

とそう思っている。

 

何に時間を投資するかを見定めること

そして、見定めたら徹底的にやってみること

それがこれから個人としては必要なことで、

教育者はその手助けをすることが教育につながるのではと考えている。

 

【これからの人材合戦】

仕事上、海外の学生や若い海外の人と話をすることが多い。

特にアジア圏が多いが、感じるのは彼らの能力の高さだ。

仕事も熱心にやり、3か国語を話すのは当たり前。

コミュニケーション能力は高く、明確に自分の方向性を持っている。

正直、日本の大学生と比較すると、考え方が甘かったり、幼稚に感じてしまう。

このままでは確実に世界と差をつけられていく。そう実感している。

 

【これからのエベレスト】

エベレストは英語塾として、実践を意識した場として、

使える英語を生徒に提供したくて始めた。

そしてこれからは、更に一歩踏み込んで、月に1回でも、

何らかの形で学生に自分の将来を考えるきっかけを提供していければと思う。

自分の時間の使い方を、受け身ではなく積極的に意思決定していけるような場。

英語塾を確立させて、別で学校を建ててそこからやれればと思っていたが、

今目の前の生徒にその場を提供してもよいのではないかと思っている。

 

 

英語は何からやり始めるべきか。そのやり方は間違っている。

英語をさあやり始めよう。

改めて一発発起して英語をやろうとする人がやってしまう間違いは以下の3つだ。

 

①書店で参考書を買う

→中学や高校の英語を再度振り返ろうとする。

 

②聞くだけの音声CDを買う

→新しいやり方を模索し、安易に英語が話せるようになるだろう期待を込めていわゆる「聞くだけ」教材を買ってしまう。

 

③英会話スクールに行く

→高額な英会話スクールに手を出してしまう。

お金を投資すればどうにかなるだろう。CMもバンバンやっているし、英語を話している自分ってちょっとかっこよくない? 費用対効果を考える必要がある。

 

 

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書店で参考書を買う

書店で買えるものは以下である。

 1.文法書(中学・高校の文法のおさらいなど)

 2.フレーズ集(ネイティブが使う英語500など)

 3.テスト用の参考書(TOEIC OR TOEFL

 4.単語集

→知識は必要。でも、それを自分の置かれた状況を想定して、発話する練習までしていないので、話せるようにはならない。

 

②聞くだけの音声CDを買う

→聞くことで、ヒアリング力は高まるかもしれない。

ただし、脳科学者によると、自分が発話できるものでないと、言語として理解しないという。つまり、聞いたら、自分で発話してみる必要があるということ。

宣伝文句のまま、聞いているだけでは、話せるようにはなりません。

実際に、話す練習をする必要があるのです。

 

③英会話スクール

→悪くはない。

ただし、費用に見合うだけの質と量を稼げているかを見ていく必要がある。

1か月習ったものを、実際の現場で活用するタイミングはあったかを確認してほしい。

今の自分に必要な英語なのか見極めてほしい。

そうでなければ、忘れていってしまう。費用対効果をしっかりと把握していくことが大切なのだ。

 

 

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なので、実際に今あなたが必要としている英語を話す体験ができるかどうか。

そこに尽きると思っている。

それをとことん練習できて、間違いを指摘してくれる場所かどうか。

自分事になる英語を学んでいるか。

 

活用できて初めて身についたといえる。

身につく英語を是非学んでほしい。